こんにちはアルです。アルは来年3月末に退職する予定で、妻のケイは1年遅れて再来年の3月末で退職する予定です。
退職すると現在の健康保険から切り替える必要があります。切り替え先はケイの扶養に入る、国民健康保険に入る、現在の健康保険を任意継続するの3つの選択肢があります。アルの場合、どれがお得なのか考えてみました。
ケイの扶養に入る
妻のケイは来年度も働き続けるので、アルが扶養に入ることができれば最もお得になります。健康保険は被扶養者が増えてもケイの保険料が上がることはありませんし、年金も第3号被保険者となり国民年金保険料を支払う必要がありません。
しかし、扶養に入るためにはアルの見込み年収が130万円未満の必要があり、1月から3月までの給与と、受け取る予定の雇用保険の基本手当を考慮すると、130万円を超えてしまいます。雇用保険の基本手当は非課税ですが、社会保険の基準となる年収には含まれるためです。
健康保険料と国民年金保険料の合計が雇用保険の基本手当を上回るようであれば、雇用保険の基本手当をもらわずに扶養に入るという選択もあります。しかし、さすがにそこまで保険料が高くなることはなさそうなので扶養に入る選択肢はありません。
国民健康保険に入る
自営業者や扶養されていない無職者などが入る保険です。保険者は市町村で、市町村ごとに保険料が異なります。国民健康保険料を計算できるサイトがあったので、年齢と年収を入力し簡易的に試算したところ月々の保険料は約36,000円となりました。
任意継続する
現在入っている健康保険を任意継続する方法もあります。これも健康保険組合のホームページに任意継続保険料が乗っていたので退職時の標準報酬月額から月々の保険料を調べると、約39,000円となりました。
まとめ
アルは扶養には入れないので、国民健康保険か任意継続の2択になります。保険料だけ見ると国民健康保険の保険料は約36,000円、任意継続の保険料が約39,000円と国民健康保険の方が3,000円安くなりそうです。しかし任意継続の場合、健康保険組合独自の福利厚生制度が使えたりするので意外とその差は大きくありません。
一般に任意継続で得をするのは扶養する家族が多い場合です。任意継続の場合、扶養する家族が増えても保険料は変わりませんが、国民健康保険には扶養の概念がないため、扶養家族それぞれに保険料がかかります。
今回の簡易的な試算では扶養する家族がいないアルの場合、国民健康保険の方がお得になりました。退職までに市役所や健康保険組合に問い合わせ正確な保険料で比較したいと思います。