こんにちは、ケイです。
今年2月末と9月末、アルの両親(喜寿と米寿)と共に日本船籍のクルーズ客船にっぽん丸とイギリス船籍の大型クルーズ客船ダイヤモンド・プリンセス(運行会社はアメリカのプリンセス・クルーズ社)に乗船しました。
どちらも良いところ、気になるところがあったので、アラフィフ夫婦の個人的感想に基づき、2つのクルーズ客船を比較してみました。
料理
にっぽん丸・・・和食が充実しており、高齢の義父母の口に合うものが多かった。レストランは限られており固定メニューで選択肢は少ないが、逆に選ぶ手間がないので楽とも言える。
ダイヤモンド・プリンセス・・・和食もあるが種類が少ない。寿司レストランのランチメニューは特にイマイチ。レストランもいくつかあり様々な国の料理や手の込んだメニューが多く選ぶ楽しみもあるが、メニュー名だけではどんな料理か分からず、高齢の義父母は選ぶのに苦慮しており、口に合わないものも多かった。
船の大きさ
にっぽん丸・・・大きすぎず船内の構造も分かりやすく、米寿の義母も1人で船内を移動できた。
ダイヤモンド・プリンセス・・・全長も長く高層階まであり、構造も複雑でケイも迷いかけることしばしば。義父母は1人で船内を移動することは無く、迷った義父をアルが探しに行くこともあった。ただ、メダリオンという装置とスマホのアプリで現在位置をお互いに把握することが出来たので助かった。
船の揺れ
にっぽん丸・・・夜寝る時にエンジン音や振動が気になったが、いつの間にか眠っていた。酔うほどの揺れは無かった。
ダイヤモンド・プリンセス・・・エンジン音や振動が気になることは一度も無かった。揺れもほとんど気にならなかったが、天候の影響か足元がふわふわ揺れて酔うかもしれないと思う時が1回あった。酔う前に部屋のベッドで静かに横になってやり過ごした。
客室
にっぽん丸・・・丸窓のあるスタンダードステート。窓際に丸テーブルとソファ席があり便利。トイレはウォシュレット付き。クローゼットは普通。ハンガー少なめ。部屋のシャワー圧問題無し。
ダイヤモンド・プリンセス・・・窓無し内側客室。椅子は1脚のみ。トイレはウォシュレット無し。(船内の共用トイレに一部ウォシュレット付き有り。)ウォークインクローゼットは広くハンガー多め。部屋のシャワー圧問題無し。
船内設備【大浴場】
にっぽん丸・・・乗客は無料で展望大浴場が利用可能。ジャグジー付きの大きな浴槽有り。公式ホームページにはサウナもあると書いてあるが、使用不可だったのか利用した記憶が無い。脱衣所の洗面台にはドライヤー以外にも化粧水や乳液、綿棒なども完備。ロッカーの鍵がアナログで安心感に欠ける。
ダイヤモンド・プリンセス・・・〝泉の湯〟という有料の展望大浴場があり、屋内浴場エリアは日本式でジャグジー、高温サウナもあり、男湯と女湯が一日ごとに入れ替わる。片方にはミストサウナ、もう一方には打たせ湯もあったが、化粧水や綿棒は無かった。屋外浴場エリアは水着着用の男女共用スパプールでデッキチェアも複数ある。基本予約制で1回券もしくは5回券を購入するが、アラフィフ夫婦は毎日お風呂に入り屋外浴場エリアも利用したかったので、1人199ドルのクルーズパス(乗船最終日を除き予約無しで1日4回まで利用可能)を購入。〝泉の湯〟だけでなく、本来有料の〝ロータススパ〟の男女共用アロマスチームサウナエリアも無料で利用可能。クルーズパスは上限に達すると販売終了となるため乗船日など早めの購入がお勧め。アラフィフ夫婦は乗船してすぐに〝泉の湯〟受付まで買いに行った。
船内設備【プール】
にっぽん丸・・・長方形の温水プール1箇所のみでジャグジー無し。2月〜3月だったので利用しなかった。
ダイヤモンド・プリンセス・・・4箇所あってどのプールにもジャグジー有り。多くの乗客が利用しており、デッキチェアの数も多かった。ただ、アラフィフ夫婦は〝泉の湯〟の男女共用スパプールとデッキチェアを利用していたため、これらプールやジャグジーは利用しなかった。
船内設備【図書室】
にっぽん丸・・・本屋大賞や直木賞、芥川賞などを受賞した本など、古いものから最近のものまで多くの日本語の本が並んでおり、持ち出し可能。
ダイヤモンド・プリンセス・・・持ち出し可能ではあるが、日本語の本は限られており、借りようと思った時にはほとんど残っていなかった。
船内イベント&ショー
にっぽん丸・・・メインのショーは1日1回。全て日本語で行われ、2部制で座席数に余裕があり、開演10分前に行っても4人並んで座れた。
ダイヤモンド・プリンセス・・・イベントやショーの数は多い。大きなシアターでのショーは英語と日本語両方の場合もあるが、英語のみの場合が多い。2部制だが乗船者数が多い(今回は2700人以上!)ため、人気のショーは数十分以上前に行かないと席が確保できなかった。
価格と日数
にっぽん丸・・・丸窓のあるスタンダードステート利用のツアー代金は4泊5日で1人当たり310,000円。夕食時のアルコール代は別払いで1人当たり約8,000円。合計すると1人当たり318,000円。1日当たり63,600円。
ダイヤモンド・プリンセス・・・窓無し内側客室のツアー代金は9泊10日プリンセス・プラス(1杯15ドル以下のドリンクが1日15杯まで無料※例外有り、有料カジュアルダイニングでのセットメニュー2回無料、プレミアム・デザート1日2種類無料、ジュースバー無料、有料フィットネス・クラス2回無料、ルームサービス無料、Wi-Fi料金込み、チップ代込み)をつけて1人当たり241,500円。〝泉の湯〟クルーズパス料金199ドルを1ドル147円で計算すると1人当たり約29,000円。合計すると1人当たり270,500円。1日当たり27,050円。
高齢の両親はにっぽん丸の方が過ごしやすかったようですが、そうなると同じ日数乗船するとなると値段は倍以上になります。日数を取るか快適さを取るかですね。
アラフィフ夫婦にとってはダイヤモンド・プリンセスの方が圧倒的に設備やサービスが充実していてお得感がありました。ただ、料理のメニューも様々あり美味しいため食べ過ぎてしまいますし、プリンセス・プラスをつけるとつい飲み過ぎてしまうので、健康面では考えものです。
※アラフィフ夫婦がツアーに申し込んだ後、ダイヤモンド・プリンセスは価格変更や条件変更がありました。利用される方は必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。