【比較】「かぶミニ」と「S株」どっちを使うか考える

アル
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 こんにちはアルです。2023年3月2日、楽天証券が1株から投資ができる「かぶミニ(単元未満取引)」を2023年春から開始すると発表しました。通常日本株は100株単位で取引されますが、証券会社によって1株単位から取引できる場合があります。主要なネット証券会社(SBI証券、楽天証券、auカブコム証券、松井証券、マネックス証券)の中では楽天証券だけが1株単位での取引に対応していませんでした。今回の発表で主要ネット証券全てで1株単位での取引が可能となります。

「かぶミニ」と「S株」の比較

 アラフィフ夫婦はSBI証券をメインの証券会社として使っていて、1株から取引できる「S株」を以前から使っています。楽天証券の「かぶミニ」とどちらがお得なのか比べていきます。

 買付手数料は「かぶミニ」、「S株」両方とも無料、売却手数料は「かぶミニ」は11円で固定、「S株」は0.55%、最低手数料は55円となっています。これだけみると、「かぶミニ」の方が完全上位互換のように見えます。しかし「かぶミニ」にはスプレッドが設定されていました。スプレッドは0.22%となっているので、実質の買付手数料は「かぶミニ」は0.22%、売却手数料は0.22%+11円となります。買付時は「S株」がお得、売却時は売却額が20,000円を超える場合は「かぶミニ」がお得になります。

 これらを考慮すると「S株」の方が良さそうです。何故なら、アラフィフ夫婦は高配当投資を主にやっているので、基本売却はしないからです。もし売却する時は100株単位まで買い増し売却すれば、1日あたり100万円までであれば手数料がかかりません。SBI証券の100株単位の取引プランである「アクティブプラン」は1日の約定金合計額によって手数料がかかるプランで、100万円以下は手数料無料になるためです。

 手数料以外で「かぶミニ」が「S株」に有利なことが2つありました。

 1つ目は100銘柄だけですが、リアルタイムで取引できることです。「S株」は約定のタイミングが決まっていて、注文時間によって、前場始値、前場終値、後場始値、後場終値の4つのタイミングで約定します。「かぶミニ」はリアルタイムで取引できるので買いたい(売りたい)タイミングで売買することができます。ただし、指値注文はできないようなので成行注文のみとなります。アラフィフ夫婦は朝や夜間に注文することが多く、市場が開いている時に注文することはあまりないため、リアルタイムで取引できることに魅力を感じません。指値注文ができるのなら使い所がなくはないといったところでしょうか。

 2つ目はポイント投資ができることです。「S株」はポイント投資には対応していません。しかし、アラフィフ夫婦はポイントを普段の買い物に使用しているので、「S株」の購入にポイントを使うメリットを感じません。普通に現金で買えばいいですからね。

結論

 アラフィフ夫婦は「かぶミニ」を使って投資は行いません。1株単位で株を購入する時は、今まで通り「S株」を使います。

 「かぶミニ」が実質買付手数料が無料で、実質売却手数料が11円固定、指値注文ができるのなら「かぶミニ」に乗り換えていたかもしれません。あとから出たサービスは大体既出のサービス内容を上回るものですが、なんとも微妙な内容となっています。楽天証券にはもっと頑張って欲しいところですね。