こんにちはアルです。先日、経理担当の事務の方から退職金計算書をもらいました。それによると退職金の給付額は742万円となっていました。以前確認した時は642万円だったので予想よりも100万円多くなっていました。何故予想より多くなったのかよくわかりませんが嬉しい誤算となりました。気になる税金は予想通り0円だったので3月31日にこの金額が振り込まれる予定です。
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何故退職金をもらったのに税金がかからないかというと、退職所得控除という控除が使えるからです。在職中に受け取る賃金や賞与等は「給与所得」になりますが、退職金は「退職所得」となります。退職金にも所得税がかかりますが、退職金の所得税を計算する時は、原則として他の所得とは分離して計算します。この計算をする際に用いるのが退職所得控除です。
課税対象になる退職金の金額の計算は、次のように行います。
(退職金額−退職所得控除額)×1/2=課税対象になる退職金の金額
課税対象になる退職金の金額に所得税、住民税の税率をかけて納税額が決まります。所得税の税率は課税対象となる退職金の金額により5〜45%、住民税の税率は一律10%です。
退職所得控除額が多ければ課税対象になる退職金の金額が少なくなります。退職所得控除額は勤続年数によりつぎの表のように決まっています。
勤続年数 | 退職所得控除額 |
20年以下 | 40万円×勤続年数 (80万円未満の場合は、80万円) |
20年以上 | 800万円+70万円×(勤続年数-20年) |
アルの場合は20年7ヶ月勤務したので、端数は切り上げて21年として計算し870万円が退職所得控除額となります。退職金額は742万円なので870万円を引くと課税対象になる退職金の金額は-128万円となり納税額は0円となります。(他の所得と分離して計算するのでマイナスになっても、給与所得にかかった所得税、住民税は還付されません。)
退職金は住民税や任意継続した健康保険料、国民年金の支払いに使い、残った資金は来年から始まる新NISAの資金にしたいと思っています。