【認知症】FIREすると〝ボケまっしぐら〟なのか?

FIRE
スポンサーリンク

 こんにちは、ケイです。
 のんびり暮らすFIRE生活を理想とするアラフィフ夫婦ですが、ケイには以前から気になっていたことがあります。アラフィフ夫婦が早期退職してのんびり暮らす話をすると、相手が男性の場合ほぼ全員が同じことを言います。それは「ボケるよ」です。アル(男性)が男性に話す場合でも、ケイ(女性)が男性に話す場合でも同様で、ほぼ否定的な言葉が返ってきます。しかし話す相手が女性だと全く違います。女性は多くの場合、「自分の時間ができてイイね」というような肯定的な返事が返ってきます。
 否定的、肯定的、どちらの意見もあって当然なんですが、男女でこれだけはっきり意見が分かれるのは、日本特有の男女の価値観や役割の違いが反映されているからでしょう。
 男性は仕事を辞めると生きがいが無くなり暇になる=ボケる、と考える。しかし、女性は違います。仕事以外にも家事や家族の世話、ご近所付き合いなどやらなければならない事がたくさんあり、仕事を辞めても決して暇にはならず、仕事を辞めて初めて自分のための時間が持てると考える人が多い。これは本人の考えというよりも、メディアや社会による保守的な価値観の刷り込みによるものが大きいのだろうと思います。アラフィフ夫婦が話をするのは昭和生まれの人がほとんどなので、特にその傾向が色濃く現れます。いわゆるZ世代と言われる10〜20代の若者だとそのような刷り込みも無く、多様性の時代で育っているため、違った反応が返ってくる可能性が高いと思います。

 一般的に〝ボケる〟とは認知機能の低下、いわゆる『認知症』のことを指して用いられています。例えとしてよく使われるのは、食事をしたが何を食べたのか思い出せないのが『物忘れ』、食事をしたこと自体を忘れてしまうのが『認知症』です。『物忘れ』は生理的な老化現象でどんな人にも老化と共にみられるものなのでFIREしたかどうかとは関係ありません。『認知症』は病的老化であり、アルツハイマー病や脳血管障害など病気が原因で起こります。若年性アルツハイマー病もありますが、多くは老化により脳の萎縮や高血圧、動脈硬化など認知症の原因となる病気を発症し様々な認知症症状が現れます。つまり、仕事を辞めたからではなく、老化がその最大の原因です。
 確かに認知症予防として、複数の作業を同時に行うマルチタスクが良いと言われています。しかし、その一方でマルチタスクは脳を疲労させダメージを与えストレスを抱える原因にもなると言われます。組織のもとで働き仕事をするということは、常にマルチタスク能力が要求され続け、どんどん業務量が増えていきます。このようなストレスフルな状況が認知症予防に良いのでしょうか?働いていればボケないとは、ケイには到底思えません。

 誰しも歳を取り、病気になってボケたり怪我をする可能性があります。それがいつかなんて誰にも分かりません。もし将来自分がどこかのタイミングでボケるのであれば、ボケる前にやりたいことをやってみるべきだと思うのです。それが定年まで働くことでも、独立し起業するでも、FIREして働かないでも、それは本人が決めることです。自分が本当にしたい生活をしていたのであれば、万が一ボケたとしても諦めがつきます。