【読書】ここだけのお金の使いかた

FIRE
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 こんにちは、ケイです。
 今年1月、テレビ放送された連続ドラマ「三千円の使い方」を見て、原作の同名小説の著者、原田ひ香さんの作品を読んでみたくなり、図書館のサイトで検索。内容紹介文を読んで面白そうだった2冊を予約しました。どちらもかなりの人数待ちで、先日やっと1冊借りることが出来ました。それが「ここだけのお金の使いかた」です。

 この文庫本は7名の女性作家による書き下ろし短編集で、お金の使い方がテーマになっているのですが、それぞれに違った面白さがあり、一気に読んでしまいました。全ての作品に共通しているのは、やはりお金は何かを叶えるための道具であり、その使いかたは様々、正解は一つではないということです。

 原田ひ香さんの作品はケイが目指しているFIREを題材にしたお話でした。FIREを目指している方、特に男性で妻(パートナー)に内緒でFIREを目論んでいる方にはぜひ読んでもらいたいです。同じFIREを目指している人でも感想は異なると思いますが、ケイが主人公の女性だったとしても同じ結果になると思います。大事なことを普段から話し合っておかないと夫婦でFIREは難かしいでしょうね。

 ケイが1番考えさせられたのは、図子慧さんの作品です。小学5年生の男の子を育てるシングルマザーが主人公のお話です。アラフィフ夫婦には子供がいないので想像するしかありませんが、子育てって責任重大で本当に大変だなぁと改めて思いました。子供は子供で、狭い世界の中で初めての経験ばかりするのですから、それはそれで大変です。
 ケイにとって〝親子〟という関係性は〝夫婦〟に比べると難易度の高い関係性です。〝夫婦〟は自分自身で選んで関係性を結んだわけですから諦めもつきますし、本当に嫌なら離婚して他人になれます。しかし〝親子〟は違います。親は子供を選べませんし、子供も親を選べません。それなのに互いに負う責任は重大で、嫌になっても法的に他人になることは出来ません。改めて親子って凄い関係性だなぁと深く考えてしまいました。

 新津きよみさんの作品の中に「宝くじでいくらあたったら、あなたは口外しませんか?」という一文があります。
 ケイだったらどうだろう?と考えてみたのですが、もし生活費で購入したのであればアルと2人のものなので必ずアルと使い方を話し合って決めるでしょう。ケイのお小遣いで購入したのであればケイのものです。使い方をある程度決めてから、アルに相談すると思います。アルに話しても「家計に入れろ」とは絶対言わないでしょうし、相談した方が有効に使えると思うからです。
 アルに同じ質問をしたところ、「ケイにはいくらでもすぐ言うよ。なんで言わないの?」と即答してくれました。同じ考え方だったようなので、いつ宝くじに当たっても大丈夫です。