ソフトバンクグループのハイブリット債の販売が開始されました

アル
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 こんにちはアルです。6月4日(金)12時からソフトバンクグループ株式会社 第5回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)の販売が開始されました。興味があったので調べてみました。

ソフトバンクグループ株式会社はどんな会社?

 ソフトバンクグループは孫正義氏が創業した投資会社です。傘下には携帯キャリアのソフトバンクやZホールディングス(旧ヤフー)などがあります。中国アリババにも出資しています。

 2021年3月期決算では4.99兆円という巨額な当期純利益を出し話題になりました。

ハイブリット債とは?

 ハイブリット債は負債である普通社債と、資本である普通株式の中間にあたるものになります。バランスシートでは負債と資本は両方とも右側に記載されます。これにより企業がどのような形でお金を集めたかがわかります。負債は借金なので返さないといけないお金で、決められた期日に利子を必ず払い、決められた期日に返済しなければいけません。資本は出資ですので返済しなくてもいいお金で、配当金は出しても出さなくても構いません。

 企業が倒産した場合、残った資産を債権者や株主で分け合いますが、優先順位があり借金である社債が優先して返金され、残った資産を株主で分けていきます。このように社債の方が優先して返済に充てられることになります。

条項・特約を確認

 今回のソフトバンクグループ株式会社 第5回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)は3つの条項や特約が付いています。どんなものか見ていきましょう。

 利払繰延条項は利子が決められた日に払われない場合があるという条項になります。社債ですが払うか、払わないか選択できるので株式に近いですね。ただし後でまとめてもらうことはできるようなので、全くもらうことができないわけではありません。

 期限前償還条項は期限である35年の前に償還(返済)を行うことができるようになっています。当然、償還されるとそれ以降の利子はもらえません。35年間ずっと利子を受け取り続けたいのに・・といったことがおきます。

 劣後特約は企業が倒産した時の優先返済順位になります。普通社債よりは劣後(順位が低い)しますが、普通株式よりは優先されます。

利率を確認

 普通社債と比べて不利な条件が付いている代わりに、普通社債に比べて高い利子をもらうことができます。気になる利率ですが、当初5年間は2.75%、5年後以降は1年毎に変動で20年後までは1年国債金利+3.1%、25年後までは1年国債金利+3.6%、期限の35年までは1年国債金利+4.3%となります。

購入するかしないか

 アラフィフ夫婦は購入しません。理由としてはハイブリット債は社債と株式の中間ということで中途半端だからです。確かに社債という面で見ると利率は高く魅力的ですが、決められた日に利子がもらえない可能性があったり、期限前に償還される可能性があったりと社債の良い面が機能していません。

 それなら株式でいいんじゃないかと思います。ちなみにソフトバンクグループの子会社であるソフトバンクは配当金利回りは6%を超えています。倒産した場合の返済順位はハイブリット債の方が高いわけですが、携帯キャリアのソフトバンクは倒産するリスクはかなり低いと思います。(減配や無配の可能性はありますが。)


 ということで、今回はソフトバンクグループのハイブリット債は購入せず、計画通りにHDVやVWO、Tracker Fund香港、日本の高配当株を購入していきたいと思います。