【読書記録】2025年2月に読んだ本

ケイ
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 こんにちは、ケイです。
 今年から始めた読書記録ですが2月は7冊読了。うち6冊は図書館で借りたもの。最後の1冊はクルーズ船にっぽん丸のライブラリーで借りて旅行中に読み終えました。芥川賞や直木賞、本屋大賞など有名な賞を受賞した作品が多く置いてあり、どれを読もうか悩みました。

①タイトル:ばらまき 選挙と裏金
②著者:中国新聞「決別金権政治」取材班
③出版社:集英社
④出版年:2024/8
 夫婦揃って有罪となった自民党国会議員の大規模買収事件を追った地方新聞記者の活動内容や事件前後の経過がまとめられており、これぞジャーナリズム!といった内容。政治と金、検察の取り調べ方法、取材の自由とプライバシー保護など、様々な問題を考えさせられた。今後も政治資金規正法改正案や機密費についての議論等は継続的に報道してもらいたい。
 当事者である河井克行氏の著書「獄中日記」も図書館で予約しているが、まだ読んでいない。

①ポートフォリオ・マネジメントで一生お金に困らない人になる!
②高衣紗彩
③すばる舎
④2024/4
 ポートフォリオを使った資産形成の入門書。ケイはアルほどポートフォリオに関する知識が無いので勉強になった。
 アルは本書で紹介されているサイト『マイインデックス』を十数年前から利用しているが、著者が提唱するバリューFIRE(経済的自立を達成したうえで生涯現役で仕事を継続する)は目指していない。

①アウシュヴィッツの小さな厩番
②ヘンリー・オースター、デクスター・フォード(大沢章子 訳)
③新潮社
④2024/8
 3つの強制収容所に送られながらも奇跡的に生き抜いた実在する男性の物語。日本語を含む12ヶ国語以上に翻訳されている。
 平和な日常が坂道を転がり落ちるように失われていく恐ろしさ。生きるも死ぬも運次第。そんな過酷な経験を乗り越えた彼が晩年に語ったスピーチに救われる思いがした。

①うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理
②東川篤哉
③PHP研究所
④2022/6
 探偵役がまさかの元競走馬で、主人公の女子高生がその馬の言葉を理解できるという設定の推理小説。読みやすい連続短編集で短時間で読了。そんなに上手くいくもの?と思う場面もあるが、馬の特性を利用した展開もあり面白い。

①家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択
②稲垣えみ子
③マガジンハウス
④2023/5
 50歳で朝日新聞社を退職し生活を一変させた著者が、家事に対する意識の変化や極ラク家事生活を紹介したエッセイ。
 ケイは20代前半に一人暮らしを始めてからずっと家事をやってきたため、著者の言いたいことは理解できる。ただ、冷蔵庫を手放すとかトイレを素手で洗うとか極端過ぎ。でもそこが面白い。時代や年齢、環境の変化と共に価値観や生き方が変わるのは自然なことだし、それを前向きに捉えられる人は強い。自分で自分を幸せに出来る人だと思うし、自分もそうありたい。

①ホームレスでいること 見えるものと見えないもののあいだ
②いちむらみさこ
③創元社
④2024/8
 ホームレスで居続けることを選んだ著者。今の日本の社会制度や資本主義経済に疑問や違和感を感じ、自らそのシステムから外れホームレスを20年も続けるって、かなり強い精神力と免疫力の持ち主。
 差し伸ばされた手を取るも取らないも本人の自由。だからこそ自分自身の選択に責任を持って生きていくしかない。ホームレスだけじゃなく、どんな生き方を選んでもそれは同じ。
 20年前に比べ見かけなくなったホームレス。貧困や格差など負のイメージがつきまとうけど、実は自由と平和の象徴なのかもしれない。

①迷惑な就活
②内館牧子
③講談社
④2024/9
 後期高齢者の主人公が自分のための終活をすることで、周囲の高齢者に様々な行動変容をもたらす物語。
 いくつになっても自分軸でやってみたいことがあるのは幸せなことであり、それが出来るうちはなんでもやってみたら良い。ただし、その結果は全て巡り巡って自分に返ってくる。
 現在76歳の著者はあとがきに〝70代半ばは老人のアマチュア〟と書いており、確かに身近な高齢者をみていると納得。他人事とせず、肝に銘じておこう。