【焼け石に水?】円買い為替介入について思うこと

アル
スポンサーリンク

 こんにちはアルです。21日(金)にドル円相場が一時1ドル151円90銭台に達し、約32年ぶりのドル高・円安水準を更新しました。その後は反転して一気にドル安・円高が進み、146円20銭台と一気に5円以上円高となりました。この急激なドル安・円高方向に振れたことで、政府・日銀によるドル売り・円買い介入の観測が強まりました。政府は為替介入について「コメントしかねる」と実施を明言していませんが、覆面介入したようですね。24日(月)にも一時ドル安・円高が進み、為替介入と思われる動きがありました。21日(金)の円買い介入は過去最大の5.5兆円規模と推計されるとのことで、その額の大きさに驚きます。

為替介入による儲け

 財務省が公表している1991年以降の為替介入のデータによると、ドルの平均取得コストは1ドル101円程度とのことです。今回150円でそのドルを売ったとすると、1ドル当たり約49円の利益が出たことになります。5.5兆円÷150円×49円=約1.8兆円となり、1日で約1.8兆円の利益が出た計算になります。9月22日にも介入しており、これを加えると2日間で約2.6兆円の利益がでていると思われます。

為替介入の効果は限定的

 このブログを書いている時点では1ドル148円88銭と円安に戻ってきています。このドル高円安は米国は利上げ、日本は低金利維持していることで起こる日米の金利差が原因と言われています。相対的に金利の低い方から高い方にお金は流れていくので、金利が安い円を売って、金利が高いドルが買われるというわけです。

 この金利差が解消されないとドル高円安の流れは変わらないので為替介入の効果は限定的だと思います。さらに外貨準備高の多くを米国国債で運用しているため、ドル売り円買い介入をするための資金を得るために米国国債を売却する必要があります。米国国債を売却しようとすると国債の価格は下落し、その結果米国国債の金利は上昇するのでますます金利差が広がってしまうというジレンマもあります。

 しかし、急激な為替の動きを抑制する働きは期待できるので、米国の金利上昇局面が終わるまでの時間稼ぎにはなると思います。

私たちの今後の投資予定

 私たちアラフィフ夫婦は為替はあまり考えないようにしています。昔FXをやって失敗した経験から為替は予想できないものと割り切っており、予想できないものをどうなるか考えても時間の無駄なので考えない事にしています。

 いつも通り淡々と各種ETFを積立投資していく予定です。

【おすすめ書籍】
お金のことを勉強したい方におすすめの本です。