【初体験】〝利き酒列車〟に乗ってきました

ケイ
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 こんにちは、ケイです。
 先日、アルと一緒に〝利き酒列車〟に初乗車してきました。JR岩国駅から錦川鉄道清流線に乗車し、自然豊かな景色を楽しみながら駅弁を食べ、岩国市内5蔵の日本酒を飲み比べすることが出来る限定列車です。ケイが通勤電車の車内広告を見て電話で問い合わせて、ギリギリ申し込むことが出来ました。

 集合場所であるJR岩国駅の0番のりばで受付を済ませて駅弁を受け取ります。しばらくすると2両編成の電車が到着。先頭車両はグリーンのこもれび号、2両目は黄色のきらめき号で、各車両に広めの洋式トイレがありました。座席はテーブル付きの2人掛け前向き座席の自由席。進行方向に向かって右側が川沿いで景色が良かったのですが、アラフィフ夫婦は空いていた左手側に着席。4人以上のグループや家族連れは同乗している社員さんにお願いして向かい合わせにしてもらっていました。

 乗車後、全員に記念のガラス製お猪口と岩国市内5蔵の銘酒が1合瓶で配られたら出発です。ところどころ揺れるので注意は必要ですが、大きく揺れるところでは車内放送や社員さんが声をかけてくれますし、食べたり飲んだりするのに支障はありませんでした。

 駅弁は錦帯橋たもとにある「ひらせい(平清)」の錦川清流駅弁。上段左から横に、蓮根の酢の物、焼塩鯖、かぼちゃの煮物、コンニャクと人参のきんぴら、中段左から卵焼き、豚の角煮、海老の旨煮、練り物、下段左から大福、ローストビーフ、岩国寿司(押し寿司の一種)、いなり寿司、鴨ロースト、コンニャクの煮物、カットオレンジ(アルミ箔の包み)。お酒のアテにもちょうど良い内容となっています。

 飲み過ぎにならないよう1合瓶1本を2人で分けて飲むことにして、残り5本は未開封のまま持って帰りました。
 1本目に飲んだのは〝五橋〟の木桶仕込み、生酛純米酒。米はイセヒカリで精米歩合70%。色が少し黄色っぽく濃厚な味わいで、豚の角煮など濃い味の料理に合いました。
 ちなみに1本目を飲んでいる間、他の4本は持参した保冷剤入り保冷バッグに入れて冷やしておきました。
 2本目は全国的に有名な〝獺祭〟の純米大吟醸、精米歩合45%。グラスに顔を近づけるだけでフワッとフルーティな香りがして、口に入れると最初甘みが広がり、後味はスッキリ。オレンジと一番合いました。
 3本目は〝金冠黒松〟の純米酒、精米歩70%。比較的どの料理とも合わせやすかったです。

 途中、清流みはらし駅で撮影タイム。この駅は陸路から完全に孤立していて、今回のような企画列車しか停車しません。


 その後再び発車し、飲んだり食べたりしているうちに終点の錦町駅に到着。車内整備のためいったん全員下車します。

 オプションの〝とことこトレイン〟に乗る人はここから別行動。私達はそのまま岩国駅へ戻る列車に乗るため待合室へ。綺麗なトイレもありました。待合室の売店ではお土産やおつまみ、アイスが売っていたので、黒紫米の酒粕とジャージー牛のミルクを使った〝やましろべっぴんアイス〟を購入。
 復路は人数が減ったので車両は1両のみ。来た時と同じ路線を戻ります。この時も出遅れて川沿い側に座れませんでした。

 4本目は〝雁木〟の純米吟醸、精米歩合は50%。利き酒列車のための限定酒で、香りが良く爽やかな甘みとキリッとした酸味のあるお酒でした。

 最後は〝金雀〟の純米大吟醸、精米歩合40%。こちらも今回のための限定酒です。社員さんと他の乗客の方との会話で知ったのですが、家族経営の小さな酒蔵で生産量が少なく、かつ様々な賞を受賞しているため人気となり、その結果として入手困難となっているそうです。こちらもフルーティな香りがして甘みが広がり、最後若干ですが舌にピリピリ感がありました。
 購入した酒粕アイスと、持参した亀田の海苔ピーと梅しそ柿ピーをおつまみにしました。

 

 往路約90分、終点での待ち時間が約20分、復路約70分の計180分の列車旅でしたが、長過ぎず短過ぎずちょうど良い距離で、思った以上に楽しむことが出来ました。

 往復の乗車料金、駅弁と日本酒1合瓶5本分が含まれた〝利き酒列車〟の料金は1人税込8,000円でした。日本酒が含まれていない〝清流みはらし列車〟の料金が税込5,000円なので、差額の3,000円が日本酒1合瓶5本の料金ということになります。ネットで検索した結果、5本のうち3本は平均450円くらいでした。限定酒の〝雁木〟と〝金雀〟の価格は不明ですが、それぞれの酒蔵で同じような商品の価格から1合の値段を試算し、〝雁木〟440円、〝金雀〟1,320円と推定。合計すると3,110円となります。この価格で美味しい日本酒を飲み比べしながら楽しい列車旅、非日常体験ができるのはお得だと思います。