デルタ株とワクチンの効果と副反応

アル
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 こんにちはアルです。みなさんはコロナのワクチンを接種したでしょうか?もうすでに接種した方、接種したいけどなかなか予約が取れない方、接種できない事情がある方、さまざまな方がいると思います。アラフィフ夫婦は幸い早く予約を取ることができ、2人ともワクチン接種を2回済ませました。

 先日俳優の千葉真一さんが新型コロナウイルスによる肺炎のためお亡くなりになりました。報道によると千葉さんは82歳と高齢でしたが持病などはなく「俺は元気だから」とワクチン接種をしていなかったそうです。志村けんさんや岡江久美子さんの時と違いワクチンを接種することができたことを考えると、とても切なくやるせない気持ちでいっぱいになりました。

デルタ株は今までのコロナウイルスとは明らかに違う

 デルタ株は従来のコロナウイルスと比べ明らかに違うみたいです。感染力を測る基本再生産数は従来のコロナウイルスでは1.4〜3.5人でしたが、デルタ株は5~9人と3倍近くの感染力があるそうです。体内でのウイルス量が従来のコロナウイルスと比べ1,200倍と桁違いに多く、マスクなしで2〜3分程度の短時間の会話でも感染する力があります。家庭内感染が非常に増えているのはこのためです。

 重症化リスクを見てみると従来のコロナウイルスと比べデルタ株は入院が2.2倍、ICU入室が3.8倍、死亡が2.3倍と毒性も格段にアップしています。重症化する若い人が増えているのはこのためです。

ワクチンの効果

 ワクチンには①重症化しにくくなる、②発症しにくくなる、③感染しにくくなる、といった効果があります。従来のコロナウイルスには3つとも90%を超える効果があり大変よく効いていました。しかしデルタ株では②と③の効果が少し落ちているようです。落ちるといっても64〜88%くらいの効果はあるようなので効果はしっかりとあるのですが、ブレイクスルー感染が起こるのはこのためです。①に関しては従来のコロナウイルスと同様に90%を超える高い効果があるようです。

 実際に現在重症化し入院している人の97%がワクチンを接種していない人のようで、ワクチン接種が進んでいる60歳以上の入院数、死亡者数は大きく下がっています。このことから50代以下のワクチン接種が進めば重症化する人数は下がると思います。

ワクチンの副反応

 ワクチンにはメリットだけではなくデメリットもあります。アレルギー反応のアナフィラキシーや倦怠感、発熱、頭痛、筋肉痛などの副反応です。他にも将来的に未知の副反応が出る可能性は否定できません。

 ファイザーやモデルナなどのメッセンジャーRNAワクチンは10万人に1人に心筋炎が起こると言われています。このためシンガポールではワクチン接種後7日間は運動や激しい身体活動は避けるように呼びかけられています。

 なんとなく副反応が怖いから、若いから大丈夫と侮ってはいけません。若い人も重症化しますし死者も出ています。治っても後遺症が残ることもあります。デルタ株に感染、重症化するリスク、ワクチンの効果と副反応などのデメリットをしっかりと理解した上でワクチンを接種するかしないかを判断していかないといけません。特に高齢者はワクチンを接種せずコロナに感染した場合、60歳以上で5.7%(16人に1人)が、80歳以上で14%(7人に1人)が死亡しています。メリットがデメリットを大きく上回りますので特段の事情がなければ接種するべきだと思います。